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KPMGコンサルティングは激務?残業時間・BIG4比較・現場のリアルな働き方を徹底解説

「KPMGコンサルティングに興味があるけれど、激務ではないか不安」という声は転職検討者の間で少なくありません。
BIG4コンサルの一角として急成長を続けるKPMGコンサルティングは、高い成果を求められる環境です。
一方で、近年は働き方改革への取り組みも進み、残業時間の実態は世間のイメージと異なる部分もあります。
本記事では、公的データや公開情報をもとにKPMGコンサルティングの激務度を多角的に検証します。
BIG4他社との残業時間比較、部門・役職ごとの忙しさの違い、そしてワークライフバランスの実情まで網羅的にお伝えします。

目次

KPMGコンサルティングが「激務」と言われる背景と企業概要

KPMGコンサルティングの激務イメージを正しく理解するには、まず同社の成り立ちとコンサル業界が抱える構造的な要因を把握することが重要です。ここでは企業概要からイメージ形成の背景、さらに業界全体の公的データまでを順番に整理していきます。

KPMGコンサルティングとは?BIG4における立ち位置と成長の軌跡

KPMGコンサルティング株式会社は、世界4大会計事務所グループ(BIG4)の一つであるKPMGインターナショナルの日本におけるコンサルティングファームです。2014年に設立された比較的若い法人であり、母体となるあずさ監査法人やKPMG税理士法人と連携しながらマネジメントコンサルティング、リスクコンサルティング、テクノロジーコンサルティングの3領域を中心にサービスを展開しています。設立からわずか10年程度で社員数は1,500名を超える規模まで拡大し、BIG4の中では後発ながら急速に存在感を高めてきました。この急成長そのものが、社員一人ひとりに求められる業務量と密接に関わっている点は見逃せません。

「激務」イメージが生まれる3つの構造的要因

KPMGコンサルティングが激務と見なされる背景には、大きく分けて3つの要因があります。まず1つ目は、急成長フェーズゆえの人材不足です。クライアント数の増加に対して経験豊富なコンサルタントの採用が追いつかない時期があり、一人あたりの案件負荷が高まりやすい構造がありました。次に2つ目として、BIG4ブランドへの期待値の高さが挙げられます。クライアントはグローバルブランドに見合う高品質なアウトプットを求めるため、ドキュメントの精度やレビュー回数が自然と増える傾向にあります。そして3つ目は、プロジェクト型業務特有の繁閑差です。納期直前やクライアントの経営会議前には短期間で集中的に稼働する場面があり、この時期の印象が「常に激務」というイメージとして語られやすいのです。

コンサル業界全体の労働環境に関する公的データの確認

コンサル業界の労働環境を客観的に把握するうえで参考になるのが、厚生労働省が公表している「毎月勤労統計調査」です。同調査の2024年公表データによると、「学術研究,専門・技術サービス業」に分類される業種の月間所定外労働時間は約14〜16時間程度とされています。ただしこの数値は業種全体の平均であり、コンサルティング業に特化した統計ではない点に注意が必要です。実際のコンサルティングファームでは、プロジェクトの繁閑によって月20〜50時間程度の残業が発生するケースが多く報告されており、業種平均値との間には一定の乖離があると考えられます。

※参照:厚生労働省「毎月勤労統計調査」

【データで検証】KPMGコンサルティングの残業時間とBIG4他社比較

「KPMGコンサルティングは実際どれくらい働くのか」という問いに答えるには、具体的な数字を見るのが最も有効です。ここでは同社の残業時間の目安とBIG4他社との比較、さらに公的データとの差分を検証します。

KPMGコンサルティングの月平均残業時間は何時間か

KPMGコンサルティングの月平均残業時間は、同社の採用情報や口コミ情報を総合するとおおむね月30〜45時間程度と推定されます。OpenWorkに掲載されている社員口コミの残業時間平均はおよそ40時間前後で推移しており、コンサルティング業界としては中程度の水準です。ただし、この数字はあくまで全社平均であり、配属される部門やプロジェクトの状況によって20時間台の月もあれば60時間を超える月も存在します。繁忙期と閑散期の差が大きい点は、後述するプロジェクトフェーズの解説で詳しく触れます。

BIG4各社の残業時間を横並びで比較する

BIG4コンサルティングファーム4社の労働環境を、公開情報や口コミデータをもとに横並びで比較したものが以下の表です。各社とも正式な残業時間を公表していないため、口コミプラットフォームの集計値と各社の公開情報を参考に整理しています。

項目 KPMGコンサルティング デロイト トーマツ コンサルティング PwCコンサルティング EYストラテジー・アンド・コンサルティング
月平均残業時間(推定) 約30〜45時間 約40〜50時間 約35〜50時間 約30〜45時間
有給取得率(推定) 約60〜70% 約55〜65% 約60〜70% 約60〜70%
リモートワーク柔軟性 高い 中〜高 高い 高い
WLB口コミ評価(5点満点) 約3.2 約3.0 約3.1 約3.3

上記の比較から、KPMGコンサルティングの残業水準はBIG4の中で突出して多いわけではなく、EYと並んでやや抑えめの傾向にあることが分かります。デロイト トーマツ コンサルティングは規模が最大であるぶんプロジェクト数も多く、繁忙期の負荷がやや高い傾向がうかがえます。一方で各社ともリモートワークの導入が進んでおり、労働時間の数字だけでは見えない働きやすさの改善が進んでいる点も押さえておきましょう。

厚生労働省データに見るコンサル業界の平均労働時間との差

先述のとおり、厚生労働省「毎月勤労統計調査」では「学術研究,専門・技術サービス業」の所定外労働時間は月14〜16時間程度と報告されています。この数値とKPMGコンサルティングの推定残業時間(月30〜45時間)を比べると、約2〜3倍の差があることになります。もっとも、厚労省データには弁理士事務所や設計事務所など多様な業態が含まれるため、コンサルティング業に限定した平均値はこれよりも高いと考えるのが自然です。また、厚生労働省の「雇用動向調査」では、情報通信業や専門・技術サービス業の離職率が15%前後で推移しており、コンサルティング業界特有のものというよりは、専門職全般に見られる流動性の高さと解釈できます。

※参照:厚生労働省「雇用動向調査」

部門・プロジェクト別に見る忙しさの濃淡

KPMGコンサルティングの忙しさは「全社一律」ではなく、所属する部門やプロジェクトの種類、そしてフェーズによって大きく異なります。転職先として検討する際には、この濃淡を理解しておくことが入社後のギャップを防ぐうえで非常に有効です。

マネジメントコンサルティング部門の繁閑リズム

マネジメントコンサルティング部門は、戦略立案や業務改革、組織再編といったテーマを扱うKPMGコンサルティングの中核部門です。クライアントの経営層と直接対話する場面が多いため、経営会議や取締役会のスケジュールに合わせて報告資料の作成やレビューが集中する傾向があります。そのため、四半期末や年度末の前後は残業時間が増加しやすく、月50時間を超えることも珍しくありません。一方で、プロジェクト間のインターバル期間には比較的余裕が生まれ、研修や自己啓発に充てるコンサルタントも多く見られます。繁閑の波が明確であることが、この部門の特徴と言えるでしょう。

リスクコンサルティング・テクノロジー部門の特徴

リスクコンサルティング部門は、内部統制やコンプライアンス、サイバーセキュリティなどの分野を担当しています。法規制の改正や監査対応に紐づく案件が多く、スケジュールがクライアントの外部要因に左右されやすいのが特徴です。特に法令改正の施行日に向けた対応案件では、短期間に作業が集中するケースがあります。テクノロジー部門ではシステム導入やデジタルトランスフォーメーション案件を扱っており、開発フェーズやテストフェーズに差し掛かると稼働が上がる傾向があります。ただし、リスクコンサルティング部門の案件はマネジメントコンサルティングと比較してプロジェクト期間が長めの傾向があり、一定のペースで業務を進められる場面も多いです。

プロジェクトフェーズごとの労働時間の波

コンサルティングプロジェクトは通常、いくつかのフェーズを経て進行し、各フェーズの忙しさは一様ではありません。以下のフロー図は、典型的なプロジェクトの5つのステップにおける労働負荷の変化を示したものです。

STEP1:提案・受注フェーズ
忙しさ:★★★☆☆(中程度)
提案書の作成やクライアントとの交渉が中心。マネージャー以上の負荷が高く、若手は比較的落ち着いた時期です。
STEP2:調査・分析フェーズ
忙しさ:★★★★☆(やや高い)
データ収集やインタビュー、分析作業に多くの時間を要します。アナリスト・コンサルタント層の稼働が一気に上がるフェーズです。
STEP3:中間報告フェーズ
忙しさ:★★★★★(高い)
クライアント経営層への中間報告に向けて資料の仕上げとレビューが集中し、全体的に残業が増えやすい時期です。
STEP4:最終提言・実行支援フェーズ
忙しさ:★★★★★(高い)
最終報告書の完成と実行計画の策定が重なり、プロジェクト全体で最も忙しくなるフェーズです。
STEP5:クロージングフェーズ
忙しさ:★★☆☆☆(低め)
成果物の納品と振り返りが中心となり、労働負荷は大きく緩和されます。次案件の準備や休暇取得に充てられることが多いです。

このように、プロジェクトの中間報告から最終提言にかけてが忙しさのピークとなります。転職前にこの波を理解しておくことで、入社後に「思っていたより忙しい」と感じるリスクを軽減できるでしょう。

炎上案件に巻き込まれるケースとその頻度

コンサルティング業界で「炎上案件」と呼ばれるのは、クライアントの要求が急激に変化したり、プロジェクトスコープが当初の想定を大幅に超えたりするケースです。KPMGコンサルティングでもこうした案件がゼロというわけではありませんが、BIG4の中では比較的プロジェクト規模が中〜大程度であるため、数千人規模のIT実装案件を多数抱えるファームと比べると炎上リスクは相対的に低いとされています。また、近年はプロジェクト品質管理(QRM)の体制が強化されており、プロジェクト開始前のリスクアセスメントや定期的な健全性レビューが制度化されています。それでも年に数件は想定外の負荷が発生する案件があるとされ、アサインされた場合には月60〜80時間の残業が一時的に続く可能性もあることは認識しておくべきでしょう。

役職・年次で変わる激務度とワークライフバランスの実情

同じKPMGコンサルティングで働いていても、役職や年次によって日々の業務負荷は大きく異なります。ここでは役職別の働き方の違いと、同社が導入している働き方改革制度について整理します。

アナリスト〜コンサルタント層のリアルな一日

アナリストやコンサルタントの典型的な一日は、午前中にクライアントミーティングの準備や前日のタスクの整理から始まり、日中はデータ分析や資料作成に集中する形が多いです。夕方以降はマネージャーからのレビューコメントへの対応や翌日の準備に充てられ、繁忙期には21時〜22時頃まで稼働するケースも見られます。一方、閑散期には18時前後に業務を終えて退社する日もあり、メリハリのある働き方が可能です。

マネージャー以上が直面する業務負荷の内訳

マネージャー以上になると、プロジェクトマネジメントに加えてクライアントリレーション、提案活動、メンバーの育成・評価といった業務が重なります。特にシニアマネージャーやディレクタークラスでは複数プロジェクトを同時にマネジメントすることが一般的であり、会議や意思決定の場面が1日の大半を占めることも珍しくありません。作業そのものよりも判断と調整に時間を取られるため、単純な残業時間では測れない精神的負荷があると言えます。

役職 想定月残業時間 主な業務負荷 WLB満足度の傾向
アナリスト 25〜40時間 データ収集・分析、資料作成、議事録作成 やや高い(裁量は少ないが指示が明確)
コンサルタント 30〜50時間 仮説構築、クライアント折衝補佐、ワークストリームリード 中程度(責任範囲拡大に伴い負荷増)
マネージャー 40〜55時間 プロジェクト管理、品質レビュー、提案書作成 やや低い(複数タスクの同時進行)
シニアマネージャー以上 45〜60時間 複数案件統括、クライアント開拓、組織運営 個人差大(裁量が広がる反面、責任も重い)

KPMGコンサルティングの働き方改革制度と利用実態

KPMGコンサルティングでは、近年ワークライフバランスの改善に向けた制度整備が進んでいます。具体的には、フレックスタイム制の導入によって始業・終業時刻を柔軟に調整できるほか、リモートワークの活用により通勤時間を削減する働き方が定着しています。また、年次有給休暇の取得促進に加え、プロジェクト間のインターバル期間にまとまった休暇を取得する文化も醸成されつつあります。育児や介護との両立支援制度も整備されており、短時間勤務を選択しながらプロジェクトに参画しているコンサルタントも存在します。ただし、制度の利用しやすさはプロジェクトの状況や上司のマネジメントスタイルに左右される面もあり、全員が同じように恩恵を受けられるわけではないという声も聞かれます。

KPMGコンサルティングの離職率と「辞めたい」の実態

激務のイメージと切り離せないのが離職率の問題です。KPMGコンサルティングの人材定着の実態と、退職に至る理由の傾向を把握しておくことで、自分に合った環境かどうかをより正確に判断できます。

公開データから読み解く離職率の水準

KPMGコンサルティングは離職率を公式に開示していませんが、コンサルティング業界全体の離職率は一般的に15〜20%程度と言われています。厚生労働省「雇用動向調査(令和5年)」によると、「学術研究,専門・技術サービス業」の離職率は約11%であり、コンサルティング業に特化した場合はこれよりやや高い水準になると推測されます。KPMGコンサルティングについては口コミ情報を総合すると、おおむね業界平均と同程度かやや低い15%前後で推移していると考えられます。BIG4の中では比較的規模が小さいため、一人が退職した際のインパクトが組織内で感じられやすいという側面もあるでしょう。

※参照:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概要」

退職理由の傾向と激務以外の要因

KPMGコンサルティングを退職する理由として、激務だけが主因というわけではありません。口コミ情報を分析すると、「希望する領域のプロジェクトにアサインされにくい」という配属のミスマッチに関する声が一定数見られます。また、「マネージャー以上への昇進スピードが読みにくい」「事業会社やスタートアップでの挑戦に興味が移った」といったキャリアの方向性に関する理由も目立ちます。加えて、急成長組織ゆえに制度やプロセスが発展途上の部分があり、「大手ファームほど仕組みが整っていない」と感じて移籍するケースもあるようです。つまり、退職理由は激務一辺倒ではなく、キャリアビジョンや組織のフィット感に起因するものが複合的に絡んでいると理解すべきでしょう。

長く働く人に共通するキャリア志向

一方で、KPMGコンサルティングに長く在籍するコンサルタントにはいくつかの共通した特徴があります。まず、急成長組織の中で自ら仕組みを作り上げることにやりがいを見出すタイプが多い傾向があります。次に、グローバルネットワークを活用した海外案件やクロスボーダー案件に関心を持ち、KPMGならではの強みを活かしたいという意欲を持つ人材です。そして、特定の業界やテーマに深い専門性を築きつつ、パートナーを目指すという長期的なキャリアビジョンを描いている人が定着しやすいと言えます。組織の成長フェーズを楽しめるかどうかが、同社での長期就業の分かれ目になっているようです。

激務でも得られるリターン——年収・成長機会・キャリアパス

激務かどうかを判断する際に、その対価として何が得られるかという視点は欠かせません。KPMGコンサルティングの年収水準やスキル獲得の機会、そして退職後のキャリアパスを確認することで、忙しさに見合うリターンがあるかを総合的に評価できます。

役職別の年収レンジと業界内での位置づけ

KPMGコンサルティングの年収は、役職に応じて段階的に上昇する構造になっています。以下の表は、公開情報や口コミデータをもとに整理した役職別の年収レンジと、コンサル業界平均との比較です。

役職 KPMGコンサルティング年収レンジ(推定) BIG4コンサル業界平均(推定)
アナリスト 550万〜700万円 500万〜700万円
コンサルタント 700万〜950万円 650万〜950万円
マネージャー 950万〜1,300万円 900万〜1,400万円
シニアマネージャー 1,300万〜1,700万円 1,300万〜1,800万円
ディレクター/パートナー 1,700万〜2,500万円以上 1,800万〜3,000万円以上

KPMGコンサルティングの年収水準はBIG4の中では概ね同等か若干控えめ

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